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法定相続証明情報制度について(申出編)

本日は、先日記事にしました法定相続証明制度の具体的な手続きについてお話いたします。

1 申出できる人

申出できる人(申出人)は、亡くなられた方の相続人(当該相続人の地位を相続により承継した者も含む。)とその代理人です。

代理人となることができるのは、次のとおりです。

① 法定代理人

② 民法上の親族(6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族)

③ 司法書士、土地家屋調査士、弁護士などの資格者代理人

※亡くなられた方や亡くなられた方の相続人が日本国籍を有していないなど、戸籍謄本等を取得できない場合はこの申出ができません。

 

2 申出ができる登記所

申し出ができる申出先登記所は、次の地を管轄する登記所のいずれかです。

① 亡くなられた方の本籍地

② 亡くなられた方の最後の住所地

③ 申出人の住所地

④ 亡くなられた方名義の不動産がある場合、その不動産の所在地

 

3 申出の方法

窓口に必要書類等を持参する方法のほか、郵送による申出も可能です。

郵送による場合は郵送に必要な郵便切手を用意していただくことになります。

 

4 申出に必ず必要となる書類等について

① 申出書

申出書の様式、記載例については法務局ホームページにありますので、参考にしてみてください。

http://houmukyoku.moj.go.jp/homu/page7_000014.html

② 法定相続情報一覧図

亡くなられた方及び戸籍の記載から判明する相続人を一覧にした図を作成します。

この様式、記載例についてついても法務局ホームページにあります。

http://houmukyoku.moj.go.jp/homu/page7_000015.html

③ 亡くなられた方の戸除籍謄本

出生から亡くなられるまでの連続した戸籍謄本及び除籍謄本を用意します。

④ 亡くなられた方の住民票の除票

⑤ 相続人の戸籍謄抄本

相続人全員の戸籍謄本又は抄本を用意します。

申出人の住所・氏名を確認できる公的書類

具体的には以下に例示した書類のいずれか

ⅰ 運転免許証のコピー(原本に相違ない旨を記載し、申出人の記名・押印をしてください。)

ⅱ マイナンバーカードの表面のコピー(原本に相違ない旨を記載し、申出人の記名・押印をしてください。)

ⅲ 住民票記載事項証明書(住民票の写し)

※上記以外の書類で申出人の住所・氏名を確認する場合は、申出する登記所に確認してください。

 

5 申出に必要となる場合がある書類等について

① 各相続人の住民票記載事項証明書(住民票の写し)

4の②の法定相続情報一覧図に相続人の住所を記載する場合に必要になります。

② 委任状

委任による代理人が申出手続きをとる場合に必要になります。

③ 申出人と代理人が親族関係にあることがわかる戸籍謄本

親族が代理する場合に必要になります。

なお、4の③、⑤の書類で親族関係がわかる場合は必要ありません。

④ 亡くなられた方の戸籍の附票

4の④の亡くなられた方の住民票の除票が取得できない場合に必要となります。

⑤ 相続人の地位を相続により承継したことがわかる戸籍謄本

申出人が相続人の地位を相続により承継した者の場合、それがわかる戸籍謄本が必要になります。

 

法定相続証明情報制度について(概要編)

 

平成29年5月29日より、全国の法務局において、各種相続手続きに利用することができる「法定相続情報証明制度」がスタートしました。

この制度を利用することで、各種相続手続きの煩雑さを軽減することができます。

これまで銀行預金や不動産を相続するには、相続関係を証明する戸籍謄本一式を手続きの窓口ごとにそれぞれ提出しなければなりませんでした。

すると窓口の数だけ戸籍謄本が必要になったり、戸籍の返却手を各金融機関等にお願いするなど、多くの時間や費用がかかる場合がありました。

そこで相続関係を証明できる戸籍謄本等と相続関係を一覧に表した図(法定相続情報一覧図)を法務局に提出すれば、戸籍情報を記載した証明書を無料で発行することになったのが、この法定相続証明制度です。

この証明書を各手続きの窓口に提出すれば、窓口ごとにたくさんの戸籍謄本を提出する必要はありませんし、窓口から戸籍謄本を返却してもらって、他の窓口で使いまわす必要もありません。

証明書は無料で何通でも取得できますから、手続きに必要な数だけ証明書を取得すれば、同時に相続手続きが進行できます。

特に、銀行預金の相続に加えて、不動産の相続登記が必要な方については、相続登記の手続きのついでに、この証明書を取得することで相続手続きが効率よくスムーズにできます。

煩雑な相続手続きの時間短縮につながる手続きですので、利用してみてはいかがでしょうか。

具体的な手続き等については次回の法定相続証明情報制度について(申出編)でお知らせいたします。

 

ブログ開始のご挨拶

この度、くにや司法書士法人札幌事務所の設置に伴い、ブログを開設することになりました。

当ブログでは、登記、相続、後見等、司法書士が行う業務について、皆様が疑問や不安に思っていることを少しでも解決することができるように、様々な情報をお伝えしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。